大黒屋 江戸木箸 永見隆幸 再訪 江戸木箸専門店 東京 墨田 東向島

音楽家、著作家、舞台ディレクター、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が、東京は墨田の東向島にある江戸木箸の専門店「大黒屋」を再訪されました。 永見隆幸先生(左)大黒屋店主 竹田勝彦さん(右) 竹田勝彦 TAKEDA Katsuhiko 昭和十七年=1942年、東京都台東区鳥越生れ。昭和六十年=1985年、墨田区にて大黒屋を設立。平成十八年=2006年に墨田区マイスター、平成十九年=2007年に東京都マイスターに認定される。 祖父が大工、父が桐下駄職人と、木に縁のある家庭で育つ。昭和三十九年=1964年、食器問屋に就職し、営業に携わる。そこで箸についての様々な疑問が生じ、20年勤めた後に独立して箸問屋を始める。当初は自分の頭に描いた箸を職人に依頼していたが、満足するものが得られず、自ら箸職人の道に入る事を決心し、現在に至る。 大黒屋 店舗全景 大黒屋 工房の看板 江戸木箸は、大正初期より作り始められ、約百年の歴史があるそうです。 黒檀や紫檀や鉄木など、厳選された銘木を素材として、木そのものの良さを生かした箸です。 機能性と意匠を追及、摘み易く、握りの良い、手仕上げされたもの。 手の感覚は、人それぞれに異なるため、長さや太さや重さなど、自分の手に合った箸を幅広く選ぶことのできる処に、江…

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永見隆幸 京都おはし工房 訪問 誂御箸専門店

音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、京都の妙心寺近くにある誂え御箸専門店 京都おはし工房 を訪問されました。 京都おはし工房店主で独立御箸師の北村隆充さん(左)永見隆幸先生(右) 京都お箸工房は、京銘竹をはじめ、日本全国の銘木材、世界各地の稀少木材など、様々な素材を厳選し、一人一人に合った専用の箸を誂 あつらえ る、日本で唯一の『誂御箸専門店 あつらえおはしせんもんてん』。つまり、国内に一軒しかないオーダー・メイドのお箸屋さんです。 日々追求なさっているのは「指先に伝わる使い易さ」と「唇で感じる口当りの良さ」! 厳選した素材から、堅牢で木目の美しい良質な部分だけを更に厳しく選別し、一膳一膳全て手作りで削り上げて行くそうです。京都おはし工房の最大の特徴は、犀利 さいり に削り上げた箸先。鋭利な箸先は、手元の力を箸先一点に集中して伝え、少ない力で細かい食材も簡単に摘 つま み取る事が出来ます。胡麻粒や魚の小骨や烏賊の刺身などの滑り易い食材でも容易に掴 つか めます。これが「指先に伝わる使い易さ」です。 食事の折に、箸先が唇に触れないのが理想、唇の触感を損ねないことが大切、と北村さんは考えています。それが「唇で感じる口当りのよさ」。この点においても、鋭利な箸先は、唇に殆ど触れず、食べ物が口元を通り過ぎるので、料理の味を全く損ねる事なく、食事が更に美味しく、楽しく味わえるという訳…

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永見隆幸 大黒屋 江戸木箸 訪問 江戸木箸専門店

音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、東京の墨田区東向島にある江戸木箸の専門店 大黒屋 を訪問されました。 永見隆幸先生(左)大黒屋店主 竹田勝彦さん(右) 大黒屋工房の看板 技一筋江戸木箸 大黒屋 江戸木箸は、大正初期より作り始められ、約百年の歴史があるそうです。 黒檀や紫檀や鉄木など、厳選された銘木を素材として、木そのものの良さを生かした箸です。 機能性と意匠を追及、摘み易く、握りの良い、手仕上げされたもの。 手の感覚は、人それぞれに異なるため、長さや太さや重さなど、自分の手に合った箸を幅広く選ぶことのできる処に、江戸木箸の奥深い魅力が隠されているのだとか。 江戸木箸は、大黒屋主人の竹田勝彦さんが、平成11年=1999年に命名、商標登録されました。 大黒屋の玄関 しっかり新型コロナ感染対策を実行していらっしゃいます! 撮影の時だけマスクを外していただきました。 店内の至る所に見られる竹田さんの思いが込められたメッセージ ぬくもりのある木箸でおいしいものを味わってもらいたい 毎日そう思ってひとつひとつ心をこめて作っています こんなお箸使ってみて下さい 江戸木箸 竹田勝彦 TAKEDA Katsuhiko …

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永見隆幸 箸勝本店 訪問 宮内庁御用達 老舗 高級割箸専門店

音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、東京の千代田区外神田 そとかんだ にある高級割箸の老舗 箸勝本店 はしかつほんてん を訪問されました。 永見隆幸先生(左)箸勝本店 宮本敏治 専務取締役(右) 箸勝本店の外観 創業家である山本家は、奈良県吉野地方の庄屋で、ご先祖は、南北朝時代、後醍醐天皇に従って来た、清和源氏の流れを汲む武士だそうです。この地は、高級杉や檜の産地として知られ、材木問屋を営むようになり、その後、割箸の卸問屋になったというお話です。 明治四十三年 =1910年に東京へ進出、これを以て箸勝本店創業とされています。 宮本専務と談笑なさる永見先生 割箸が使い捨てなので、有限の森林資源の無駄使いと誤解をしている人が まだいるようですが、事実は全く逆です。 割箸の材料になる木は、建築用材料の残りである端材や廃材など、植林中に間引きした間伐材など、元々捨てられる物を無駄無く使っているのです。 つまり、ほかの製品に使われる材料の残りを利用して、一本の木を、余すことなく使い切っている訳です。産業廃棄物として焼却せずに済むので、二酸化炭素やダイオキシンの発生などを防いでいるとも言えます。 間伐材とは、植林の際に森林を健全に育成するため、優良な木を生育させるため、間引かれた木材のことです。間伐材を利用する事で、過剰な伐採をせずに済み、森林を守ることにも繋が…

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永見隆幸 御箸司 市原平兵衞商店 訪問 京都 老舗 箸専門店

音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、京都の下京区小石町にある御箸司「市原平兵衞商店」を訪問されました。 永見隆幸先生(左)御箸箸司「市原平兵衞商店」八代目店主の市原高 いちはらたかし さん(右) 温故知新を実践なさり、分野を問わず、古い物にも新しい物にも興味を示される永見先生。 その中でも、木や紙や土や布などの、天然自然由来の材料を用いた手仕事の作品がお好みのように拝察します。 選ばれるものは、永見先生の芸術的な感性を刺激し、かつ職人の精緻な技術に裏打ちされたものばかり。 櫛は想定外でしたが、扇子は想定内。しかし、お箸は、意外でした! お箸にも造詣が深い永見先生。伺ったお話を、早速、纏めて記事にさせていただきます。 市原平兵衞商店は、禁裏御用御箸司、つまり宮内省御用達の名店で、老舗料亭の花板さんたちなど数多くのプロの料理人に愛されて来ました。創業は、明和元年 =1764年、第百十七代 後桜町 ごさくらまち 天皇の御代、第十代将軍徳川家治の時代です。何と、四百種を超える箸が常備されており、日本広しと雖も、普段使いから茶事や仏事に至るまで、全ての種類の箸が揃うのは恐らく御箸司「市原平兵衞商店」だけと言われています。 熱心に箸をご覧になる永見先生 …

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