宮脇賣扇庵 京都本店 永見隆幸 再訪 京扇子 老舗 京都 六角富小路 令和五年一月
音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、京都の六角富小路にある京扇子の老舗「宮脇賣扇庵 みやわき ばいせんあん」を再訪されました。
宮脇賣扇庵は、宮内省御用達の名店としても知られています。
令和五年=2023年を以て創業二百周年を迎える京扇子の老舗です。
京扇子と呼ぶことが出来る品は、京都扇子団扇商工協同組合の組合員が、扇面、扇骨、仕上加工まで国内生産したものだけなのだとか。
宮脇賣扇庵の玄関に佇む永見隆幸先生
永見先生から教えて戴いた事を基にこの記事を纏めました。
芸術文化に造詣の深い事は言うまでもなく、先生は本当に何でもよくご存じで、尊敬措く能わざる芸術家でいらっしゃいます。
宮脇賣扇庵の創業は文政六年=1823年(江戸時代:第百二十代 仁孝天皇/第十一代将軍 徳川家斉)。美濃国出身の初代が、近江屋新兵衛の株を買受けて創業しました。以来、現在の場所から殆ど動いていません。蛤御門の変で全焼し、少し西に移りましたが、同じ大黒町にあります。
現在の屋号が用いられるようになったのは、書画を嗜み文人墨客とも深い交流があった 三代目 新兵衛 の時だそうです。明治二十年=1887年、日本画家の富岡鉄斎によって、賣扇桜…